顎関節症の治療はどのようなことをしますか?

顎関節症は、実はひとつの病気を指すのではなく、どこが悪いかによって大きく4つのタイプに分類されます。
タイプや程度によって治療法が異なってくるため、診させていただくまでは「この治療をします!」とお答えできませんが、当院で行っている治療をご案内したいと思います。

顎関節症についてはこちらのページも見てみてください。

顎関節症の種類

顎関節症はどこが悪くなっているかによって4つのタイプに分類されます。

  • 顎を動かす筋肉の障害
  • 靱帯などの顎関節周囲の障害
  • 顎関節内の軟骨のようなもの(関節円板)の障害
  • 顎関節を構成する骨の変形

どのタイプの顎関節症で、どの程度進行しているかを診させていただいた後に、治療計画をたてていきます。

当院で行っている顎関節症の治療法

飲み薬による治療

お薬を飲んでいただき、症状を緩和・除去します。
主に痛みが強い場合に行います。

痛みに対しては、痛み止め(鎮痛消炎剤)を使います。
痛みの種類や程度によって、いくつかの種類を使い分けます。

食いしばりや歯ぎしりによって咀嚼筋(開け閉めに関係する顎の筋肉)が筋肉痛になっている場合には、肩こりなどでも処方される、筋肉をほぐすお薬を使います。
ストレスが原因になっている場合には精神安定剤・抗うつ剤を処方する場合もあります。

マウスピースによる治療

リハビリ運動やマウスピースを用いて、噛み合わせの際に顎にかかる負担を軽減します。
口が開きにくい症状(開口障害)がある時に行います。

通常は、お薬とリハビリ運動、マウスピース治療の中から、患者さんの症状によっていくつかを組み合わせ、症状を和らげていきます。

ヒアルロン酸による治療

お薬・リハビリ運動・マウスピースによる治療で症状が和らぐ患者様が多いのですが、治りにくい顎関節症の場合には、パンピングマニュピュレーションという治療を行う場合があります。
整形外科で行われる膝への注射と同じような治療を顎関節に対して行います。

歯科医院ではあまり行われていない治療法ですが、パンピング(注射器で注入と吸引を繰り返す事)という手法を用いて、顎関節内部の洗浄を行います。
炎症によって関節内部に溜まった痛みを引き起こす物質を洗い出し、代わりにヒアルロン酸を注入する事で痛みを緩和させます。
洗浄を行う事で関節腔が膨らみ、下顎が動きやすくなるため、口を開けやすくなる効果もあります。

症状によっては経過を診させていただく場合もあります

顎関節症というと、顎関節(耳の前あたりにあります)から音がする、というのもよくある症状です。

これはクリックと呼ばれる症状で、顎関節から音がするのみ(痛みや開口障害がない)であれば心配はなく、基本的に治療は行いません。
経過を診させていただきます。

ですが、もし「ひどくなったらどうしよう」「口が開かなくなったらどうしよう」とご不安の場合は、現時点での関節の状態や筋肉の状態を診させていただくこともできます。
お悩みの場合にはお気軽にご相談ください。

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